CEO Message
代表取締役社長CEOメッセージ
代表取締役社長CEOメッセージ
セルソース株式会社をご支援いただいている皆さまへ
このたび私は、2025年7月14日に開催された取締役会において、代表取締役社長に選任され、再び経営の責務を担う立場となりました。創業者として立ち上げたセルソースは、これまで「再生医療の社会実装」を掲げ挑戦を続けてまいりましたが、今再び経営の第一線に立ち、この歩みをさらに加速させるべく尽力する決意を固めました。
現在、セルソースの業績は停滞しており、株主の皆さまのご期待に十分に応えられていない状況にあることを真摯に受け止めております。この厳しい局面を打開し、セルソースを再び確かな成長軌道に乗せることが、創業者である私の使命です。
そのため、短期的な利益のみにとらわれることなく、将来の収益基盤を盤石にするための戦略的な投資を断行してまいります。セルソースは Wellness & Longevity を事業ドメインとし、 エビデンスベースの再生医療を核に、医療からコンシューマーまで広がるヘルスケアイノベーションを推進します。
重点領域は次の通りです。
まず、整形外科領域における自費診療の導入支援です。これまで強化してきたこの領域において、単なる加工受託に留まらず、医療機関が自費診療を導入しやすくする仕組みづくりを一層強化します。
理学療法士を活用し、再生医療の知見を医療現場に根付かせていく取り組みを発展させ、支援体制をさらに深化させることで、加工受託件数の着実な拡大を実現してまいります。これは、超高齢社会において保険医療制度の持続性を確保するためにも不可欠な取り組みであると考えております。
次に、付加価値医療の展開です。抗老化・抗慢性炎症や急発展する美容医療といった領域は、世界的に需要が高まる成長分野です。セルソースは、細胞培養に関する研究開発力と、それによって培われた圧倒的な技術的優位性をもってこの分野をリードし、次なる成長の柱を育ててまいります。
さらに、インバウンド医療の強化です。海外の患者様を受け入れるにあたり、確かなエビデンスと品質管理を基盤としたブランディングを強化し、揺るぎない信頼を築いてまいります。これにより、セルソースは国内の医療機関と世界の患者様をつなぐ「架け橋」となり、日本発の先進治療を世界へ届ける役割を果たします。
こうした取り組みは、一時的に経営資源の集中を要する場合もありますが、持続的成長と収益基盤の強化を実現するために不可欠な投資であると確信しております。
セルソースは今、次なる成長の局面を迎えています。患者様一人ひとりに寄り添う医療を実現し、より多くの人々が最先端の医療技術を享受できる未来を創り上げてまいります。そして国内で築いた確かな事業基盤をもとに、培った技術と知見を世界へと展開し、グローバルに再生医療の発展へ貢献してまいります。社員一丸となって挑戦を続け、社会に大きな価値を提供していく所存です。皆さまには、引き続き変わらぬご支援とご理解を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
代表取締役社長CEO
山川 雅之